【防災シリーズ④】災害時の命を守る水の確保 – 浄水器・防災用水タンク徹底ガイド

こんにちは、管理人です。南海トラフ地震や大規模災害に備える防災シリーズ、今回は「生命維持に最も重要な水の確保」について詳しく解説します。

人間は食料がなくても数週間生きられますが、水がなければわずか数日で生命の危機に陥ります。特に南海トラフ地震のような大規模災害では、水道インフラの復旧に2週間から1ヶ月以上かかるケースも少なくありません。

今回は災害時の水確保に欠かせない「浄水器」と「防災用水タンク」について徹底解説します。

目次

  1. 災害時に必要な水の量
  2. 携帯型浄水器の種類と性能比較
  3. 防災用水タンクの選び方
  4. 雨水や河川水を安全に飲用化する方法
  5. まとめ:我が家の水の備え方プラン

災害時に必要な水の量

災害時に必要な水の量は大きく分けて飲料水生活用水の2種類です。

飲料水の必要量

厚生労働省や自治体の推奨では、1人1日あたり3リットルの飲料水が目安とされています。これは飲み水だけでなく、調理用の水も含まれます。

家族4人で2週間の場合: 3L × 4人 × 14日 = 168リットル

これだけの量のペットボトルを備蓄するのはかなりの場所を取りますね。後ほど紹介する水タンクと浄水器を組み合わせることで、この問題を解決できます。

生活用水の必要量

トイレ、洗濯、入浴、掃除などに必要な生活用水は、1人1日あたり約20〜30リットルが目安です。

家族4人で2週間の場合(最低限): 20L × 4人 × 14日 = 1,120リットル

この量すべてを備蓄するのは現実的ではありませんが、お風呂の水を溜めておく習慣や、雨水の活用、近隣の河川水の利用などで補うことができます。

携帯型浄水器の種類と性能比較

災害時には水道が使えなくなる可能性が高いため、身近にある水源(河川、池、雨水など)から飲料水を確保できる浄水器は必須アイテムです。

浄水方式による分類

1. フィルター式浄水器

最も一般的な方式で、フィルターの目の細かさ(ミクロン値)によって除去できる物質が変わります。

  • 0.1ミクロン以下:バクテリアやプロトゾア(ジアルジア、クリプトスポリジウムなど)を除去可能
  • 0.01ミクロン以下:ウイルスの多くも除去可能

おすすめ製品:

【製品名:サバイバルフィルター】

  • 価格:約1,5000円
  • フィルター精度:0.01ミクロン
  • 浄水可能量:約100,000リットル
  • 重量:約360g
  • 特徴:コンパクトで携帯性に優れ、テストされたウイルス(ファイX-174)、スタフ、寄生虫、およびバクテリアに対して99.999%のろ過除去を示し、重金属を大幅に削減。
    1分間に 500ml の超高速流量。

➡️ Amazon で詳細を見る

【製品名:アウトドアマスター浄水ボトル】

  • 価格:3,300円
  • フィルター精度:0.1ミクロン
  • 浄水可能量:国内水道水でペットボトル500mlを約800本分浄水
  • 重量:約90g
  • 特徴:寄生虫、大腸菌、腸球菌、セレウス菌、クリプトスポリジウム、その他一般雑菌は99.9%取り除くことができる。
    ペットボトルにもねじ込むだけで簡単に装着。

➡️ Amazon で詳細を見る

2. 中空糸膜式浄水器

中空糸と呼ばれる細い管状のフィルターを使用し、高い浄水効率を実現します。

おすすめ製品:

【製品名:SAWYER PRODUCTS(ソーヤー プロダクト) ミニ 浄水器 SP128】

  • 価格:5,500円
  • フィルター精度:0.1ミクロン
  • 浄水可能量:約38万リットル
  • 重量:約100g
  • 特徴:とにかくシンプルに使いたい, トレッキングや旅行、災害時などにも活用したい, 荷物を軽く、コンパクトに持ち運びしたい。

➡️ Amazon で詳細を見る

3. 浄水タブレット(塩素系・ヨウ素系)

化学薬品を使用して殺菌する方式で、フィルターと併用するとより安全です。

おすすめ製品:

Version 1.0.0

【製品名:アクアリピュア 220】

  • 価格:3,500円(220リットル分)
  • 1袋あたりの処理量:2Lと18Lの2種類
  • 殺菌時間:10分
  • 特徴:コンパクトで軽い, 納豆菌が作った安全安心な浄水剤, 保存期間は、10年は大丈夫。
    誰でも簡単に飲料水、生活用水ができる

➡️ Amazon で詳細を見る

実際に試してみた浄水器比較

私が実際に近所の河川水を使って各浄水器を試した結果をご紹介します。

製品名浄水時間(1L)味の変化使いやすさ(5段階)総合評価
サバイバルフィルター約2分ほぼ変化なし★★★★☆
アウトドアマスター浄水ボトル約3分若干の異臭あり★★★★★
ミニ 浄水器 SP128約1分変化なし★★★☆☆
アクアリピュア10分以上塩素臭あり★★☆☆☆

個人的なおすすめはサバイバルフィルターです。コンパクトながら高性能で、実際に使用したところ河川水の濁りや臭いをしっかり除去してくれました。家族分の備えとしてはミニ 浄水器 SP128も処理速度が速く実用的です。

防災用水タンクの選び方

次に、浄化した水や備蓄水を保管するための水タンクについて解説します。

水タンクの種類

1. 折りたたみ式水タンク

おすすめ製品:

【製品名:ピーシーエーテック ウォーターバッグ(20Lの5個セット)】

  • 価格:3,580円
  • 容量:20Lの5個セット
  • 収納時サイズ:約26x24x7cm
  • 素材:ポリエチレン (PE)
  • 特徴:使わない時は折りたためてコンパクトに収納可能

➡️ Amazon で詳細を見る

2. ポリタンク

おすすめ製品:

【製品名:Generic 12L 水容器 水バケツ付き ウォータータンク】

  • 価格:2,060円
  • 容量:12リットル
  • サイズ:約35cm×16cm×31cm
  • 素材:ポリプロピレン (PP)
  • 特徴:丈夫で長期保存に適している

➡️ Amazon で詳細を見る

水タンク選びのポイント

  1. 容量:最低でも3日分(1人9L)、できれば1週間分(1人21L)
  2. 素材:食品用グレードの安全な素材であること
  3. 保管場所:置き場所に合わせたサイズと形状
  4. 使いやすさ:注ぎ口の構造や持ち運びやすさ
  5. 耐久性:長期保存や繰り返しの使用に耐えられるか

実際に使ってみた水タンク比較

製品名収納のしやすさ使いやすさ水漏れリスク総合評価
ウォーターバッグ20L
ウォータータンク12L

それぞれ一長一短あります。私の家ではサバイバルポリタンクと次章の雨水タンクを併用しています。飲料水用に堅牢なポリタンク、生活用水用に大容量の雨水タンクという組み合わせがおすすめです。

雨水や河川水を安全に飲用化する方法

災害が長期化した場合、備蓄水だけでは足りなくなる可能性があります。そこで身近な水源を活用する知識が重要です。

雨水の集め方と浄化

  1. 集水方法
    • 清潔なシート、ブルーシートを広げて雨水を集める
    • 屋根からの雨どいを活用(最初の10分間は汚れが流れるので避ける)
  2. 浄化手順
    • 沈殿:大きな容器に集めて30分以上静置し、不純物を沈殿させる
    • ろ過:布やコーヒーフィルターで粗いゴミや不純物を除去
    • 浄水:前述の浄水器やタブレットで細菌・ウイルスを除去

便利アイテム:

【製品名:Firmiarii雨水タンク 大容量100L / 200L】

  • 価格:4,500円
  • 特徴:雨水を貯めて色々活用できる。生活用水として重宝する
    折りたたむ事でコンパクトに収納出来る。
    耐久性のある素材、PVCフレームと、耐久性のある耐腐食性のPVCメッシュ生地により安定性と長期使用を保証。

➡️ Amazon で詳細を見る

河川水・池の水の活用

  1. 採水のポイント
    • できるだけ澄んだ場所から採水する
    • 表面の水よりも少し下の水を採る
    • 工場排水や農業排水が流れ込む場所は避ける
  2. 浄化手順
    • 沈殿:大きな容器に入れて1〜2時間静置
    • ろ過:布→砂→活性炭の順で複数回ろ過する
    • 煮沸:可能であれば1分以上沸騰させる
    • 浄水:浄水器で最終的な浄化を行う

便利アイテム:

【製品名:【日本防災安全協会認証品】 Greeshow 携帯浄水器】

  • 価格:11,000円
  • 内容:不織布フィルター、活性炭、ペットボトル用アダプター
  • 特徴:河川水などの汚れた水の前処理に最適
    5段階のろ過を行なう浄水システム(中空糸膜フィルター+ KDFフィルター+高品質の活性炭フィルター+レベルPPコットンと超高品質内蔵0.01ミクロン中空糸膜フィルター)
    最高水準の除去率99.99999%

➡️ Amazon で詳細を見る

まとめ:我が家の水の備え方プラン

最後に、私の家庭での水の備え方を例としてご紹介します。家族4人の場合です。

飲料水の備え

  1. ペットボトル備蓄
    • 2Lペットボトル × 24本(48L・約4日分)
    • 保管場所:キッチン下と押し入れに分散
  2. 浄水器
    • メイン:ミニプロ浄水器
    • バックアップ:サバイバルフィルター
    • 浄水剤:アクアリピュア 220
  3. 水タンク
    • ピーシーエーテック ウォーターバッグ
      Firmiarii雨水タンク

生活用水の備え

  1. 日常の習慣
    • お風呂の水を毎日溜める習慣(約200L)
    • 風呂水ポンプの常備
  2. 貯水アイテム
    • お風呂ポータブル貯水袋100L × 2袋
    • 折りたたみバケツ20L × 2個
  3. 雨水採取キット
    • 雨水集水シート × 1セット
    • 大型タープ(兼用)× 1枚

この備えで対応できる期間

  • 飲料水:ペットボトル+タンク水で約7日分、その後は浄水器で対応
  • 生活用水:お風呂水+貯水袋で約6日分、その後は雨水や河川水を活用

いかがでしたか?水の備えは防災対策の中でも最優先事項です。特に南海トラフ地震のような大規模災害では、水道の復旧に時間がかかることを想定して、最低2週間分の水を確保できる体制を整えておきましょう。

次回は「防災トイレ・簡易トイレ」について詳しく解説する予定です。災害時のトイレ問題は水の次に深刻な課題となりますので、ぜひお楽しみに!

あなたの家の水の備え、十分ですか? ぜひコメント欄で教えてください。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です